はじめに
今年5月、立川市で起きた学校内での不審者事件。
それを受けて、わたしの勤務する学校でも夏休みに不審者対応研修が実施されました。
今回はその研修に実際に参加し、第一発見者役として訓練に加わった体験をもとに、
- 現場で感じたリアルな緊張感
- 意外に役立ったスキルや思考
- 警察官から学んだ実践的な知識
などをレポートとしてまとめました。
「まさか学校でこんなことが…」
そう思うのは簡単ですが、“まさか”に備えるのも教育の一環。
ぜひこの記事が、皆さんの備えや考えるきっかけになれば嬉しいです。
実際の研修内容
● 基本講義とグループワーク
前半は、不審者対応における基本的な流れや注意点を講義形式で学びました。
グループワークでは、過去の事例をもとに対応のシミュレーションを実施。
● 警察官による“本気の”実技研修
後半は実技編。警察官が実際に不審者役を務め、先生たちが対応するロールプレイです。
このとき不審者役をしてくださったのは、小柄な女性警察官。
それにも関わらず、男性教員3人がかりでも制圧するのは一苦労…。
最終的には教員5人以上で対応することに。
うち2人はナイフで“斬られ”、戦線離脱というリアルな想定でした。
研修で役立った「まさか」の知識
● ゲーム好きが役に立った!?
刺股を持っていた教員が“ナイフで斬られ”て倒れた場面。
その場にいたわたしは、ゲームのクセで落ちた刺股を拾って装備。
これが実はかなり有効だったようで、警察の方からも
「落ちた道具をきちんと拾って使うのは実際にはできない人が多い中で、よく動けていました。」
とお褒めの言葉をいただきました。
● アクション映画から学んだ判断
さらに、刺股で応戦中の教員に向けてナイフが投げられる場面がありました。
そのナイフが地面に落ちた瞬間、咄嗟に足で遠くに蹴飛ばすという対応をしたところ、
「武器を回収させない動きが自然に出たのは素晴らしい。」
とこれまた高評価。
意外にも、普段の趣味やクセが危機対応に活かされる瞬間でした。
警察官から学んだ「実用的な知識」
訓練後の振り返りで、警察官の方から印象に残ったアドバイスを共有します。
- 刺股は複数人で複数箇所を押さえるべし(上半身・足元など)
- 「返し」つきの刺股は足に引っかけて転ばせることも可能
- 消毒用アルコールや虫除けスプレーも、いざという時は武器になる
どれも学校の中で使えるアイテムばかり。
「知っているか、知らないか」で対応の精度が変わるという実感がありました。
最後に:起こってほしくない。でも備えは必要。
今回の研修を通して、あらためて思ったのは
子どもたちの命を守るのは、先生たちの冷静さと備え次第だということ。
もちろん、こんな事態は起こらないのが一番です。
でも、だからこそ **“起きないためにどう備えるか”**を考えておくことが必要だと感じました。
この記事が、どこかの学校や教育現場の備えの一助となれば幸いです。
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