今年度、バルバル先生は研修・研究の年として、体育の授業における体力向上をテーマに実践研究を行いました。
「体育の授業で、本当に子どもたちの体力は伸ばせるのか?」
現場で体育を担当している先生なら、一度は考えたことがある問いではないでしょうか。 今回は、中学校で実際に行った研究実践の内容と、その結果について報告します。
研究のきっかけ|体力テストの結果を見て感じた危機感
研究のきっかけは、勤務校の体力テストの結果でした。
- 全国平均より低い
- 都道府県平均よりも低い
- ほぼ全種目で下回っている
正直に言って、「このままでいいのか?」という危機感を強く感じました。
部活動や家庭環境に左右される部分もありますが、体育の授業の中でも体力は伸ばせるはず。 そう考えたことが、今回の研究のスタートです。
実践内容|対象は中学2年生
今回の実践は、中学2年生を対象に行いました。
① 体力を「理解する」体育理論の授業
まず行ったのは、体力テストの返却と体育理論の授業です。
単に結果を返すのではなく、
- どの種目でどんな体力を測っているのか
- その体力は、生活や運動のどんな場面で使われるのか
を整理しながら説明しました。
その上で、生徒一人ひとりに「自分が高めたい体力」を考えさせました。
体力向上を「やらされるもの」ではなく、「自分ごと」にすることを大切にしました。
② 授業導入にHIITを導入(2学期間)
次に取り組んだのが、授業の導入5分間にHIIT(高強度インターバルトレーニング)を取り入れることです。
- 20秒運動+10秒休憩 × 8セット
- 体力要素ごとに3種類のHIITを用意
- 実際に行っている動画+ポイント解説をタブレットで共有
ただ「やる」だけで終わらせないために、毎回トレーニング後にきつさを10段階で振り返りさせました。
これにより、自分の頑張りや変化を意識しやすくなります。
③ 12月に体力テストを再実施
2学期の実践を終えた12月に、全種目の体力テストを再実施しました。
5月に行った体力テストの結果と比較し、変化を確認しました。
結果|体力テストの総合得点が向上
体力テストの結果は、次の通りです。
- 男子:総合得点 平均+10点
- 女子:総合得点 平均+5点
寒さや体調不良、インフルエンザの流行など、決して良い条件とは言えない中での結果でした。
もし5月と同じコンディションで実施できていれば、さらに記録は伸びていた可能性もあります。
来年度の体力テストが、今から楽しみです。
今回の研究から感じたこと
- 体力は「意識 × 継続」で確実に変わる
- 授業のたった5分でも、積み重ねは大きい
- 理論+実践+振り返りをセットにすることが重要
体育の授業は、「やらせる」場ではなく、
「自分で高める力を育てる場」へと変えていけると実感しました。
おわりに|現場で再現できる体育授業へ
今回の実践は、特別な器具や長い時間を必要とするものではありません。
授業の中のほんの5分をどう使うか、 子どもにどう「意味づけ」するか。
その積み重ねが、確実に結果につながりました。
「うちの学校でもできそう」 「もう少し詳しく知りたい」
そんな方は、ぜひコメントやDMで声をかけてください。 現場目線で、できることを一緒に考えていけたら嬉しいです。

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