はじめに
最近よく聞く「親ガチャ」という言葉。
正直、教師としては耳にしたくないフレーズですが、子どもたちの中でもこの言葉を使う子が増えているのが現実です。
核家族化、ひとり親家庭、国際結婚、再婚家庭など、子どもたちの家庭環境は本当にさまざまです。
でも、どんな家庭であっても「これはぜひしてあげてほしい」と思うことがあります。
今日は、教師目線で「どんな親でもわが子のためにできること」を5つにまとめてお伝えします。
1. 学校からのプリントを確認する仕組みをつくる
子どもたちは毎日のように学校からプリントやお知らせを持ち帰ります。
その中には、保険関係や行事参加に関する大事なものも。
しかし、渡し忘れや紛失もよくある話です。
おすすめは、「学校ファイル」を一つ用意し、子どもが帰宅後それを置く場所を決め、保護者に見せる習慣を作ること。
プリントの山から大事な書類を探すストレスも減り、子どもも責任を持つ習慣が身につきます。
2. 書類の提出期限を守る
これは本当に大切です。
書類提出が遅れると学校行事や事務処理に支障が出ることもあります。
また、提出物への姿勢は、子どもにもそのまま影響します。
「お母さん(お父さん)が出してくれなかった…」
こう言って困っている子どもを見ると、私たちも胸が痛みます。
「うちはちゃんと期限を守る」そんな家庭の姿勢が、子どもの責任感にもつながります。
3. 子どもと日常的なコミュニケーションをとる
意外と多いのが「担任の名前を知らない」「子どもの友達を知らない」という保護者さん。
理想は以下の3つを把握していること:
- 担任の名前と人柄
- 仲の良い友達
- 苦手にしている教科
反抗期で会話が難しい家庭もあると思いますが、学級通信や学校のおたよりを読んで、学校での様子を知る努力をしてもらえると、子どもは「見守ってくれてる」と感じやすくなります。
4. 子どもを褒める
どんな子でも、必ず褒められる部分があります。
成績や運動だけでなく、挨拶ができた、優しい言葉をかけていた、そういった小さなことでもOKです。
「○○は苦手だけど、こういうところはすごい」
そんな風に話してくださる保護者さんの子どもは、やっぱりどこか自信をもっています。
“自分は認められている”という感覚が、心の安定と成長の原動力になります。
5. 子どもの話を鵜呑みにしない
子どもは自分に都合よく話をするものです。
「叩かれた!」「いじめられた!」という訴えの裏に、実は自分の言動が原因だった…というケースもよくあります。
子どもの話を信じるのは大切ですが、それだけで判断せず、しっかり背景を聞いたり、先生と話したりする姿勢も重要です。
おわりに
どんな家庭環境でも、親がわが子を思う気持ちは同じです。
「してあげられること」はそれぞれ違っても、「大切に思っているよ」と伝える姿勢こそが、子どもにとって最大のサポートです。
ぜひ、できることから一つずつ取り入れてみてください。
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