【先生として見えてきた、恋愛と学力の不思議な関係】
高校生になれば、誰だって恋のひとつやふたつ経験したいもの。
「好きな人と付き合いたい」「一緒にいたい」――そんな純粋な気持ちは、勉強が得意かどうかに関係なく、誰にでも訪れます。
でも、実際に学校現場で生徒たちを見ていると、「学力」と「恋愛の仕方」には意外な共通点があることに気づかされます。
今回は、現役高校教師として感じた
「勉強が苦手な高校生にありがちな恋愛事情」を4つご紹介します。
① お互いに束縛が激しすぎる
付き合い始めたばかりのカップル。
順調に見えても、すぐにトラブルになる原因の一つが「束縛」です。
しかも、「先生聞いてよ、彼女が束縛ばっかりでさぁ。」なんて愚痴をこぼしに来る生徒がいるんですが、(この前、その彼女も同じこと愚痴ってたぞ・・・)なんてこともしょっちゅうありました。
「LINEの返事が遅い」
「どこにいるの?」
「誰と話してたの?」
…そんなやりとりが繰り返され、お互いに疲れてしまうパターンが多く見られます。
自己肯定感が低く、自分に自信がない子ほど、
「相手が離れていってしまうかも…」という不安から、
過度に相手を縛ってしまいがちなんですね。
② 愛情表現がズレている
「彼が遅刻しそうだったから、待っててあげて一緒に遅刻した。」
「彼女が学校を休むって言ったから、自分も休んだ。」
――こんな話をよく耳にします。
当人たちは「一緒にいてあげたい」「一緒にいる時間が愛情の証」と思って行動しているのですが、
学校生活の優先順位が崩れてしまっているのが現実です。
遅刻、欠席、部活の無断欠席……
“恋人ファースト”の関係が、互いをダメにしてしまうケースもあります。
③ いい子が“なぜか”ダメな相手を選びがち
成績も良く、真面目で人当たりもいい――
そんな“いい子”が、なぜか学校でも問題児とされる生徒と付き合い始めることがあります。
「どうしてその子と…?」
先生や保護者が首をかしげるような相手でも、
本人にとっては「自分にないものを持っている魅力的な存在」に見えてしまうんですね。
問題児がいい子の方に影響を受けてくれればいいのですが、多くの場合、
問題児に流されて生活が乱れてしまう結果に終わることも多く、非常にもったいないと感じます。
④ カップルで孤立してしまう
仲の良いはずのカップルが、実は“2人だけの世界”に閉じこもっている。
そんなケースもあります。
・グループ行動が必要な場面でも一緒にいたがる
・同性の友達との関係が疎遠に
・文化祭や体育祭などで浮いてしまう
恋愛の優先順位が高すぎることで、
「クラスでの居場所」を失ってしまうのはとても残念なことです。
【まとめ】恋愛も学びの一つ。だからこそ周囲のサポートが必要
「恋愛に学力は関係ない」と言いたいところですが、
“人との関わり方” “自己肯定感” “感情のコントロール”など、
実は恋愛にも学びの要素がたくさん詰まっています。
生徒たちが恋を通して成長できるように、
先生や保護者が温かく見守りつつ、
ときには軌道修正をしてあげることも大切です
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