小学校から教育困難校への転勤で受けた衝撃3選|僕が「諦め」を知った1年目

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理想と現実のギャップに打ちのめされた1年目

教師としてスタートしたばかりの頃、僕は「教育は希望だ」「子どもたちはまっすぐで、努力は報われる」と信じて疑いませんでした。
そんな僕が小学校から教育困難校(高校)に異動になり、迎えた新天地での1年目。
そこで待っていたのは、想像を超える現実とのギャップでした。

今回は、そんな転勤初年度に僕が直面した「衝撃だったこと」を3つ紹介します。


1. 子どもに歓迎されていない

小学校で担任として教壇に立ったとき。
教室で子どもたちの目はキラキラしていて、純粋な期待と好奇心が感じられました。

ところが教育困難校では――
最初に向けられたのは「不信感」のこもった目線でした。

教壇に立った瞬間、「うわ、受け入れられてない……」と感じたあの瞬間は、教員人生で初めての出来事でした。
初対面の教員に対して疑いの目を向ける子どもたち。その背景には、これまで築かれてこなかった信頼関係や、学校生活への諦めの心があったのかもしれません。


2. 留年・退学が“当たり前”の世界

高校には「留年」「退学」という制度があることは知っていましたが、
まさか実際にそんな生徒がいるとは、異動前には想像していませんでした。

もっと衝撃だったのは、
課題を出せば留年は防げる、補習を受ければ進級できる――そんな“助け船”すら自ら拒否する子がいるということ。

「ちょっと頑張れば進級できるのに」
「なぜやらない? なぜできない?」

そんな疑問が毎日のように頭をよぎる中、
自分がこれまで経験してきた学校現場とのギャップに戸惑いました。


3. 道徳観のズレに愕然とした

他人を傷つける行為に対して罪悪感が見えず、「それはそれ」と割り切る生徒たち。

「自分が同じことをされたらどう思う?」と問いかけても、反省の色は薄く、「でも、そうせざるを得ない事情があった」と主張します。

正しさを押し付けるだけでは伝わらない——そう感じた瞬間でした。

この時、自分の指導力の未熟さにも気づかされ、悔しさと無力感に襲われました。


【本音】教員として“初めてあきらめた”1年目

クラスをまとめること、授業を楽しんでもらうこと、進路に向けて力を尽くすこと——
そんな理想を持っていた僕が、初めて「無難に1年を終えたい」と思った1年間でした。
ホームルームに行きたくないと思ったのも初めて。仕事が「楽しくない」と感じたのも初めてでした。
でも、この経験があったからこそ、今の自分があります。


あの経験が“発信者”としての原点になった

あの時の挫折があったから、僕はこの「バルバル先生」としての活動を始めることができました。
今では、現場での気づきや、子どもたちの力を引き出す工夫を発信し、同じように悩む先生方や保護者の力になりたいと思っています。

困難な経験は、視点を変えれば大きな財産です。
今、悩んでいる先生方にも伝えたい。
「諦めそうになったその経験こそ、誰かの希望になる」と。


「あの時の絶望」が、今のエネルギーになっている

教育は、きれいごとだけでは語れません。
時には、想像を超える理不尽や無力感に打ちのめされます。
でも、そこから生まれる“気づき”や“悩み”こそが、教師としての成長の種なのだと思います。

もしあなたが今、現場でつらさを感じているなら――
**「それ、あなただけじゃない」**ということを、声を大にして伝えたいです。


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