体力テストで記録アップ!当日でもすぐできる3つの裏ワザとは?
前回の記事では「体力テスト当日のちょっとした工夫が、結果に大きく影響する」というテーマでお伝えしました。今回はその第2弾として、**授業直前でもすぐに実践できる“小ネタ”や“仕掛け”**をご紹介します。
体育の授業で、「あと少しで体力章がとれたのに…」という声を聞いたことはありませんか?
そんな子どもたちのために、さらに記録が伸ばせる体力テスト当日でもすぐできる「ちょっとの工夫」を紹介します!
特別な道具も準備も必要なし。授業直前でもOKです!
ぜひお子さんや生徒に教えて、“成功体験”をプレゼントしてあげてください
【1】靴ひもは締めすぎない!地面へ力を最大限伝えるコツ
~地面に力を伝えやすい足の環境を整える~
「頑張るぞ!」という気持ちが強い子ほど、靴ひもをギュウギュウに結んでしまう傾向があります。でも、実はこれ、パフォーマンスを下げてしまう可能性もあるんです。
特に重要なのは、足先側(つま先近く)の締め具合。ここをほんの少しだけ緩めにしておくと、足の指が自由に動くようになり、走る・跳ぶといった動作で地面への力の伝わり方が格段に良くなります。
緩めるのは前2本のひもだけでOK
足首側はしっかり締める(怪我防止)
靴が脱げるリスクはゼロに!
これは特に、50m走・立ち幅跳び・反復横跳びのような「地面を蹴る力」が求められる種目で効果的です。
【2】長座体前屈は“押し返し”で体を柔らかくする!
~反射の仕組みを活かして柔らかくする~
長座体前屈で「体が硬くて点がとれない…」と悩んでいる子、実はたくさんいます。
でも、ただストレッチをするよりも、“ある一工夫”をするだけで、可動域がぐんと広がることがあります。
それが、「背中を押してもらって、それを押し返す」という動きです。
これは**「拮抗筋反射(きっこうきんはんしゃ)」**と呼ばれる体の反応を利用した方法で、一時的に筋肉が柔らかくなります。
- 長座の姿勢で背中の上の方を後ろから前へ、軽く押してもらう
- その力と反対に前から後ろへ“ゆっくりと押し返す”ように力を入れる
- 力を抜いたあと、すぐに前屈を行う
これだけで、「いつもより前に行けた!」という実感を得られることが多いです。
特に、体力章の合否が長座体前屈で決まる子には、必ず教えてあげたいテクニックです。
【3】声を出してリミッター解除!瞬発系種目での秘訣
~脳のリミッターを外す裏ワザ~
スポーツ選手が大声で叫びながら動作しているのを見たことはありませんか?
実はあれ、ただの気合ではありません。脳のリミッターを外して本来の力を引き出すためのテクニックなんです。
「握力」や「ボール投げ」「立ち幅跳び」「50m走(終盤)」などの、瞬発力系の種目に特に効果的です。
▶️ 声の出す際の注意
50m走では最初から声を出すと、バテちゃうのでラスト5~7mで出すのがポイント
声を出すことで、筋肉が瞬間的に最大出力を出しやすくなります。
特に男子には効果抜群。ゲーム感覚で「誰が一番カッコよく声を出せるか」などと盛り上げると、楽しく導入できます。
【まとめ】
これらの小ネタは、すべて**“当日でもできる”“特別な道具がいらない”**という共通点があります。
それでいて、子どもたちにとっては「先生、すごい!」「記録伸びた!」という成功体験にもつながる要素ばかり。
体育が得意な子も、苦手な子も、ちょっとした“仕掛け”でぐんと変わる――
そんな経験を積ませてあげることが、子どもたちのやる気や自己肯定感につながっていきます。
ぜひこれからの授業で、ひとつでも試してみてくださいね!
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